指導者講習会は（一財）柏崎市スポーツ協会が、日頃スポーツ指導に携わる様々な立場の方々を対象に、指導法とコンプライアンス意識の向上を図り、指導力・資質向上を目的に開催するものです。全４講座を開催いたします。今回はその最終回４講座目です。

テーマ：コーチングに活かすスポーツ心理学

講　師：スポーツ臨床心理士　中島　郁子　様

日　時：令和７年１２月６日（土）13:30～15：30　会場：柏崎市役所　多目的室

今回で通算７回目となるスポーツ臨床心理士の 中島　郁子 様を講師にお招きし、指導者講習会を開催しました。中島様は2023年～2025年シーズンまでプロ野球 千葉ロッテマリーンズのスポーツカウンセラーを務めておりました。

今回は、野球に限らず、個人のアスリートやプロスポーツチームにおけるスポーツカウンセラーの具体的な役割、アスリートとの関わり方、シーズンを通したメンタルサポートの実際など現場での豊富なご経験に基づきお話しいただきました。「こころ」と「からだ」の関係は切り離せないことを前提に、「イメージ」について説明。身体はイメージ通りに動くもの。「～しないように」よりも「～したい」「～しよう」という意識の方向を持つことが大事。また、「緊張」の仕組みについても「こころ」が関係している。ある程度の緊張状態は必要だが、その緊張状態を理解することでコントロールできるようにもなる。覚醒水準（緊張状態）の曲線図を引用して説明した。また、Eysenckの特性論からの内向的及び外向的選手の特徴と対応についてや「なんで？」の法則を通して選手自身に具体的に考えさせる「振り返り」の効果と重要性を受講者に分かりやすくご教授いただきました。参加者からは、「緊張」「イメージ」「なんで？」「振り返り」のキーワードから今後の自分のコーチングのイメージと共有して指導に当たりたいと前向きに捉えた感想が多く聞かれた有意義な講座となりました。