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指導者講習会(3講座目)を行いました

指導者講習会は(一財)柏崎市スポーツ協会が、日頃スポーツ指導に携わる様々な立場の方々を対象に、指導法とコンプライアンス意識の向上を図り、指導力・資質向上を目的に開催するものです。全4講座を開催いたします。今回はその3講座目です。

◆テーマ:スポーツ障害予防とスタビリティトレーニング

講 師:理学療法士 高橋 利一 様

日 時:11月21日(金)18:30~ 会場:柏崎市総合体育館 会議室

「スポーツ障害とトレーニング」をテーマに、理学療法士の高橋利一様からご講義いただきました。高橋様は現在、柏崎総合医療センターで患者さんのリハビリに従事されておられます。また、地元ブルボンウォーターポロクラブ柏崎の専属トレーナーとして活躍されるとともに、水球日本代表のトレーナーとして国際大会等にも帯同され、選手たちをサポートしています。その豊富な経験と知見をもとに、けがをしない体づくりやトレーニング方法をご教示くださいました。  昨年の講習会では、けがの防止を柔軟性の観点からストレッチの重要性について実演も交えて理解を深めました。

今回は、スタビリティトレーニングという体幹を重視した安定性を意識したトレーニング方法を学びました。けが(障害)を予防するには、良い姿勢であること。加えて姿勢の良い選手は動作に長け、けがをしにくいとのこと。トレーニングの基本原則は①胸部は柔らかく ②腹筋は締める ③股関節は柔らかくすることだと話し、柔軟性を維持・改善のためのストレッチに加え、姿勢の保持に必要な筋力をスタビリティトレーニングで賦活・強化することで障害予防・パフォーマンスの向上につながることを改めて理解する機会となりました。特に姿勢を維持するための体幹筋には、腹圧を維持するためのインナーマッスル(ユニット)とバランスを強力に維持するアウターマッスル(ユニット)とがあり、その両方を使えるようにすることで、スポーツのようなダイナミックな場面においても姿勢を強力に維持することが可能であると理論的に解説していただきました。

またジュニア期のスポーツ障害についても触れ、ジュニア期は最適な時期に最適なトレーニング行うことで障害の予防を防ぐことが出来ると話していました。特に「腰椎分離症」は過度なストレスによって起こる疲労骨折であり、骨密度が十分高くない時期に強度の運動と柔軟性の低下により起こることが多いとのことでした。スポーツ現場において動作に支障が出るような痛みや違和感がある場合には早期に病院を受診し、医師からの診断、早期の治療がその後の競技継続に影響を与えるとジュニア期の指導者に警鐘を鳴らしていました。理論と実演で理解を深めることができ、大変有意義な講習会となりました。